生活者のAI利用、旅行の利用率が最も高く/家電・PCは購買影響が最大―読売広告社調査

生活者のAI利用、旅行の利用率が最も高く/家電・PCは購買影響が最大―読売広告社調査

読売広告社調査では、生活者のAI利用で「旅行」が利用率トップ(35.3%)、「家電・PC」は購買意思決定への影響度が最大(5.52)だった。利用段階と影響段階にズレがある点も示された。

調査の主な結論と優先対応カテゴリー

読売広告社が実施した「AI検索時代の生活者行動変化に関する調査」は、購買検討時に生活者がAIをどのように利用し、意思決定にどの程度影響を受けているかを可視化したものです。カテゴリ別に「利用率」と「意思決定に対する影響度」を掛け合わせ、対応の優先度が高い領域を提示しています。

調査結果では、11の主要カテゴリーのうち「旅行」が利用率で最も高く、利用率は35.3%(有効自由回答229件)と報告されました。一方、意思決定への影響度が最も高かったのは「家電・PC」で、影響度の平均は5.52(有効自由回答205件)となっています。読売広告社は旅行・家電・金融・食品・ヘルスケアを優先対応が求められるカテゴリーとして挙げています。

購買プロセスごとの利用頻度と影響のズレ

調査は購買フェーズ別にも分析しており、生活者がAIを「利用する段階」と「AIから影響を受ける段階」にはズレがあることを示しています。利用頻度が高いのは中盤の「選択肢把握」「比較検討」といった段階ですが、影響度が最も高いのは入り口にあたる「何を選べばいいか分からない時」でした。

これにより、生活者はまずAIで情報を集める(利用頻度が高い)が、最終的な意思決定に強く影響を及ぼすのは初期の悩み解消や候補提示の場面であることが示唆されます。マーケティング設計では、AIが介在する接点の優先順位を見直す必要があることが示されています。

カテゴリー別の特徴と調査概要

各カテゴリーはAIの利用目的に差があり、例として金融商品は専門知識が必要な領域で意思決定サポートとしてAIが使われる傾向があり(利用率30.1%、影響度5.29、有効自由回答184件)、ヘルスケアは効能確認や症状相談での利用が目立ちます(利用率29.2%、影響度5.16、有効自由回答133件)。食品・飲料では献立やレシピ相談が多く(利用率28.8%、影響度5.33、有効自由回答187件)、美容やギフトは利用率が相対的に低くても影響度が高いという特徴が報告されています。

調査はインターネットリサーチ(Fastaskパネル)で実施され、調査期間は2026年6月15日〜6月19日。対象はAI検索・生成AIを月1回以上利用し、直近1年以内に当該カテゴリー検討時にAIを利用した20〜60代男女で、事前調査のサンプル数は15,402、本調査は4,845サンプル(ユニーク回答者2,444人)、有効自由回答は1,959件でした。